2007年 04月 14日
4月14日は 諫早干拓事業の鉄板によるギロチン締め切りより10年だそうです。 長崎県に住まうものとして 当時 無駄な公共事業の典型として マスコミなどに取り上げられ 居心地が悪い気分でしたし それから 様々な影響が広範囲に 予想を超えて起こるのではと危惧していました。 10年前は 私も久米宏のニュースステーションなどでこの映像を見ていました。 テレビで繰り返し放映されるギロチンを一度も見なかった方は 少なかったのではないでしょうか? 私は小学生の頃 地理が大好きで いつも暇があれは 地図帳を開いて見ていました。いろいろなことを想像でき イマジネーションの膨らみを楽しんでいたわけです。 日本の湾岸などは 子供がつくる埋め立て干拓計画の格好の対象で東京湾は 細かく埋め立てられ 瀬戸内海は仕切られ もちろん諫早湾は大きく仕切られ干拓され なぜすぐに しないのか不思議がっているほどでした。 これは わたしだけのことではなく 大学の頃 親しい友人の広島の実家に遊びに行った時 彼のお母さんから 小学生のころの彼の地図帳を見せられました。その彼の小学生の時の地図帳も 私のと同じように日本各地が 埋め立てられたり 干拓されているのをみて その時は ひどく驚いていましたが 今は おなじ考えをしていた理由が判るようになりました。 それは 私達が小学生だった1960年代は 日本の社会全体に開発指向が著しく強く 八郎潟干拓や岡山の児島湾の干拓事業などが大型プロジェクトの成功例として 教科書で大きく取り扱われ 教育も開発型に設定されていたことに影響を受けたためだと思っています。 その後 開発志向の考えが愚かだと気づき 環境重視型の考えに変わり 私達が運営する中村眼科医院の行動指針の5つ目にも謳われていますし 日本の社会も開発より環境重視に変化しているはずです。 諫早干拓事業が最初に計画されたのは 1952年だそうで 社会情勢がいかに変化しようとも一度始めたら何が何でもやり抜く農林省の官僚の姿勢に驚きを禁じえません。省庁の縦割り型行政は変わりそうもありませんので99%進んでいる工事が完工できたら? 農水省は運営からは手を引き環境庁が主体に運営していくのが賢明ではないでしょうか?
by n-ganka
| 2007-04-14 11:42
| 環境保全
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